XRPとは?
**XRP(リップル)**は、アメリカのリップル社(Ripple Inc.)によって開発された仮想通貨であり、主に国際送金の高速化と低コスト化を目的としています。日本では「リップル」と呼ばれることが多いですが、厳密には通貨単位は「XRP」です。
## **特徴**
### **1. 国際送金の高速化と低コスト化**
XRPは、従来の国際送金システム(SWIFTなど)に比べて、送金時間を数秒に短縮し、手数料も大幅に削減することができます。SWIFTのような従来のシステムでは送金に数日かかることもありますが、XRPを利用することでこれを解消できます[1][3]。
### **2. ブリッジ通貨としての役割**
XRPは異なる法定通貨間の橋渡しをする「ブリッジ通貨」として機能します。例えば、日本円から米ドルに送金する際、一度日本円をXRPに変換し、XRPを米ドルに変換することで、迅速かつ安価な送金が可能になります[1][5]。
### **3. XRP Ledger**
XRPは「XRP Ledger」という独自の分散型台帳技術上で動作しています。この台帳はオープンソースであり、誰でも参加できるパーミッションレスなシステムです。取引はバリデーターと呼ばれる承認者によって検証され、80%以上の合意によって承認されます。これにより、高速かつスケーラブルな取引処理が可能です[3][6]。
### **4. 中央集権的な管理**
ビットコインやイーサリアムとは異なり、XRPはリップル社が大きな影響力を持つ中央集権的な仮想通貨です。発行上限は1,000億XRPであり、その大部分をリップル社が保有しています。ただし、その多くは市場への影響を抑えるため第三者機関によってロックアップされています[4][7]。
## **技術的な仕組み**
### **コンセンサスアルゴリズム**
XRP Ledgerでは、「Ripple Protocol Consensus Algorithm(RPCA)」という独自のアルゴリズムが採用されています。このアルゴリズムでは、ビットコインのようなマイニング(PoW)を必要とせず、バリデーターによる多数決で取引が承認されます。この仕組みにより、高速かつエネルギー効率の良い取引処理が可能となっています[5][6]。
### **スケーラビリティ**
XRP Ledgerは1秒間に約1,500件の取引処理が可能であり、大量の国際送金にも対応できるスケーラビリティを持っています。また、取引手数料も非常に低く設定されており、例えば1回の送金手数料は0.00001 XRP程度です[5][7]。
## **用途とユースケース**
### **RippleNet**
Ripple社が提供する国際送金ネットワーク「RippleNet」では、金融機関や企業がXRPを利用して国際送金を行っています。RippleNetは、「On-Demand Liquidity(ODL)」という仕組みを提供しており、これにより金融機関は即時に流動性を確保しながら低コストで送金することができます[3][7]。
## **将来性と課題**
### **金融機関との連携**
XRPは多くの金融機関と提携しており、その技術は既存の銀行間決済システムにも導入されています。このような提携が進むことで、今後さらに実用性が高まり価格上昇につながる可能性があります[2][4]。
### **規制の影響**
一方で、各国の規制強化によって仮想通貨全体が影響を受けることもあります。特にアメリカ証券取引委員会(SEC)との法廷闘争などもあり、市場価格には不安定さも見られます[4][5]。
## **まとめ**
XRPは、高速で低コストな国際送金ソリューションとして設計されており、多くの金融機関や企業との連携によってその実用性が高まっています。一方で、中央集権的な管理や規制問題なども存在し、それらが今後の成長にどう影響するか注目されています。
出典:
[1] https://bitbank.cc/knowledge/chart/xrp
[2] https://www.coindeskjapan.com/price/xrp/
[3] https://www.sbivc.co.jp/services/crypto/xrp
[4] https://diamond.jp/crypto/market/xrp/
[5] https://bitcoin.dmm.com/column/0129
[6] https://coincheck.com/ja/article/5
[7] https://bitflyer.com/ja-jp/s/learn/ripple
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