暗号資産(仮想通貨)の海外取引所とは
暗号資産(仮想通貨)の売買・取引ができる取引所は、日本にもあれば、海外にもあります。
暗号資産(仮想通貨)の海外取引所とは
外国にある企業が運営する暗号資産(仮想通貨)取引所のこと
を意味します。
- 日本国内の取引所でできることは「暗号資産(仮想通貨)の売買」
- 海外の取引所でできることは「暗号資産(仮想通貨)の売買」
ですから、基本的に「やれること」「仕組み」というのは、ほぼ同じです。
ただし、日本国内の取引所と海外の取引所では
- 規制が異なる
- 取扱い商品が異なる
- 情報量が異なる
- 言語が異なる
という違いがあるため、
仮想通貨取引を行う投資家の中でも
- 国内取引所で暗号資産(仮想通貨)取引を行う投資家
- 海外取引所で暗号資産(仮想通貨)取引を行う投資家
の両方のタイプが存在するのです。当然、併用している投資家もいます。
「どちらが良い」というわけではなく、国内取引所にも、海外取引所にも、メリットデメリットがあり、海外取引所を使う意味というものがあるのです。
海外取引所で取引するメリット
1.ハイレバレッジでトレードができる
日本国内の取引所で暗号資産(仮想通貨)の取引をする場合は
- 最大レバレッジ:2倍
というルールになっています。
2019年の法改正(金商法上の規制)で
- 個人向け取引:暗号資産の種類によらず2倍
- 法人向け取引:暗号資産のペア毎に週次で算出
という形に規制されたのです。
個人投資家の場合は、国内取引所での暗号資産(仮想通貨)取引では、投資資産の倍のレバレッジしかかけられないということになります。
一方、海外取引所では
- 最大レバレッジ:100倍前後
のハイレバレッジで暗号資産(仮想通貨)の取引が可能になります。
1万円の投資資金の場合
- 国内取引所:2万円分の暗号資産(仮想通貨)しか購入できない
- 海外取引所:100万円分の暗号資産(仮想通貨)を購入できる
という大きな違いが出てくるのです。
当然、収益にも、50倍の差が出てくるため、海外取引所の方が少額の投資資金でも、大きく稼げるメリットがあるのです。
2.取扱う暗号資産(仮想通貨)が格段に多い
- 国内取引所の取扱い通貨数:30種類前後
- 海外取引所の取扱い通貨数:300種類前後
です。
国内取引所の場合は、すでに価格が上昇し、安定に入ったメジャーなアルトコインばかりで、これから10倍、100倍という値上がりが期待できないものが少なくありません。
海外取引所では、マイナーなアルトコインから、さらに取引社数が少ない未知数の草コインまで、玉石混交ですが、かなりの種類のコインに投資をすることができます。
10倍、100倍の資産の倍増を狙うのであれば、海外取引所の方が価格が上がり切っていないコインに投資できるという意味で、可能性が高いのです。
3.ゼロカットシステムを採用している
ゼロカットシステムとは
レバレッジをかけてトレードしている場合に、取引所の強制ロスカットが間に合わずに、口座残高がマイナス残高になった場合に、そのマイナス分を取引所が補填してくれる(マイナスから0円に口座残高をリセットしてくれる)サービスのこと
を言います。
- 国内取引所:ゼロカットシステムなし → 口座残高がマイナスになったら、投資家が負担する
- 海外取引所:ゼロカットシステムあり → 口座残高がマイナスになったら、取引所が負担する
違いがあります。
とくに海外取引所では、ハイレバレッジトレードができる分、口座残高がマイナスになる機会も多いのですが、その場合にマイナス分を海外取引所が補填してくれることで、損失は口座に入金した金額の範囲内に収まるメリットがあります。
海外取引所での暗号資産(仮想通貨)トレードの損失は、入金した金額の範囲内に収まるのです。
4.エアドロップ配布に参加できる
エアドロップとは
企業が資金調達のためにトークンを発行する仕組みのこと。配布されたら、一定期間特定通貨を保有するだけで、無料で新しい通貨がもらえる仕組み
を言います。
トークンが上場することで、コインの価格も上昇するため、一獲千金を無料で狙えるボーナス的な立ち位置のサービスとなっています。
海外取引所で取引するデメリット
1.日本の金融ライセンスは保有していない
海外取引所は、日本の金融ライセンスを持っていません。
だからこそ、日本の金商法のレバレッジ規制などを気にせずにサービス提供できるのですが、万が一、倒産したり、資金が戻ってこないなどのことがあっても、金融庁はサポートをしてくれません。
信頼性の問題が大きなデメリットとなってしまいます。
2.日本円の入金に対応していない
海外取引所では、日本円での入金に対応している取引所は多くありません。
- USD、EURなどの外貨を入金するか?
- 日本国内の取引所で仮想通貨を購入して、仮想通貨を送金する
形で口座に入金し、トレードすることになります。
入金、出金の手間が大きく、両替の段階で手数料が取られてしまうことが、海外取引所の大きなデメリットと言えます。
まとめ
暗号資産(仮想通貨)の海外取引所とは
- 外国にある企業が運営する暗号資産(仮想通貨)取引所のこと
を言います。
海外取引所で暗号資産(仮想通貨)取引をするメリットには
- ハイレバレッジでトレードができる
- 取扱う暗号資産(仮想通貨)が格段に多い
- ゼロカットシステムを採用している
- エアドロップ配布に参加できる
海外取引所で暗号資産(仮想通貨)取引をするメリットには
- 日本の金融ライセンスは保有していない
- 日本円の入金に対応していない
があります。
当然、海外取引所で暗号資産(仮想通貨)取引をするには、メリットも、デメリットも、ありますが、メリットデメリットを理解した上でトレードするのであれば、海外取引所でのトレードも、十分に賢い選択肢となります。海外取引所での暗号資産(仮想通貨)取引を検討してみてはいかがでしょうか。